ElepanSkyrim’s めも

SkyrimMOD関連の個人的なメモをまとめています。

|Skyrim SE|ノーマルマップをいじってさらなる理想の顔を作ろう!

Racemenuによるメッシュの直接編集機能を使う事によって日本人のような顔つきもイケる!という記事を前回書きました。

elepanskyrim.hatenablog.com

しかしメッシュの編集ではどうしても表現しきれないものがあります。ディティール部分です。メッシュ編集では決して触ることのできないスキンテクスチャそのものですね。

スキンテクスチャにはスキンそのもののテクスチャの他にノーマルマップ(法線マップ)というものがあって、テクスチャの疑似的な3D情報をRGBの画像でもっています。

つまりこのノーマルマップをいじることができれば細かい凹凸や皺の部分に調整、加筆を加えることもできるわけで、より作りたい顔が作れるようになります。

ではどうやって編集するのか、それをご紹介したいと思います。

1. GIMPを使ってノーマルマップを分解し、エクスポートする。

GIMPというオープンソースソフトをインストールします。インストールしたらGIMPを開き、顔のノーマルマップを開きます。
パスについて:顔のノーマルマップはノルド女性ならtextures\actors\character\female、他種族はそれぞれの種族の名前のフォルダに格納されていると思います。

開いたらGIMPの冗談のメニューから「色」→「色要素」→「チャンネル分解」をクリックします。

すると、ノーマルマップから3つのことなる画像が生成され、それぞれレイヤーウィンドウに表示されると思います。


これらはそれぞれR,G,Bの色情報をモノクロで出力したものになります。x,y,z軸方向に光があてられたときに、それぞれどう見えるか、という情報になっています。

つまりこの、x,y,z軸から光を当てた時の陰影を編集することで、ノーマルマップに修正を加えることができる、ということになります。

分割出力したファイルは1つずつpngファイルなどの画像編集ソフトが読み込めるファイル形式でエクスポートします。
エクスポートは同じくメニューの「ファイル」→「エクスポート」からできます。どのレイヤーをエクスポートするか対象のレイヤーの左にある「目玉マーク」をチェックしてからエクスポートしてください。

2. エクスポートしたファイルを画像編集ソフトで編集する。

どう編集するのか、というのはそれぞれの人のやり方でできると思います。
私は割とアナログな「手書き」でやっています。使用ツールはAdobe Frescoという絵描きソフトです。

3. GIMPで編集したファイルを結合する

編集しおえたらGIMPのさきほどエクスポートしたファイルのレイヤーウィンドウに、編集したそれぞれのrgb画像をドラッグアンドドロップで追加します。
追加したら、前にエクスポートした時にできたRGBレイヤーをすべて削除し、メニュー「色」「色要素」「チャンネル結合」をクリックしてノーマルマップを作成します。
作成したらエクスポートし、panit.netなどのソフトで開いてddsファイルに保存しなおせば作業完了です。

 

修正例

著作権的な都合上、実際の修正した画像ファイルをここに上げるわけにもいかないので、実際のゲーム上で確認した画像で確認します。

 

ノーマルマップ修正前

 

 

ノーマルマップ修正後

頬コケを減らして膨らませ、瞼や口元の凹凸部分により膨らみと強弱をつけ、全体的に柔らかい形で修正してみました。特に唇の下の部分の陰影についてもう少し立体感と肉質感が欲しいなと以前から気になっていたため、より陰影が濃く出るように修正しました。

ぱっと見はそれほど違いがないかもしれませんが、ゲーム内で動いているところを見ると結構違います。というか、この微細な調整こそがキャラメイクの面白いところだと思いません?気が付いたら一日飛んでたりなんて…

光源の付き方の違いによっても変わってきますので、よりリアルな顔を目指すのならノーマルマップの修正は価値があると思います。